2024.06.02
【家づくり講座】おしゃれな家の設計ポイント
「帰ってくるたびに、自慢に思える家がほしい」
「外国の住宅雑誌にあるような内装にしたい」
「個性的で、他にはない家にしたいな」
夢を膨らませているみなさん、おしゃれな家づくりのための法則をお教えしましょう。それは…
- 目次
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- 1.法則 『基本を守ればカッコよくなる』
- 2.デザインには必ず約束事があります
- 3.良いデザインの家をつくっている会社を探しましょう
- 4.コムハウス流 おしゃれな家へのこだわりポイント
- 窓はデザインの重要要素。1階と2階の窓を揃えるなどバランスに十分配慮する
- 家の顔である玄関のデザインに特に配慮する
- 南道路の場合、道路側に掃出し窓をつけない
- スクラップブックなどを作り、希望デザインを統一し決める
- 中心になる場所を決め、そこから順を追って考えていく
- 最初に家具を選び、カーテン、壁、床、天井の順で選ぶ
- 5.絵や小物を考慮する
- タイル張りカウンター、洗面台、手洗いなどを手づくりに
- 一ヵ所だけ他と変える
- 照明計画はプロに相談
- 建物のデザインを考える際、外構を考慮に入れる
- 玄関とアプローチを同じ素材にする
- 物置の位置、サイドヤード、バックヤードを考える
- 建物と駐車スペースの間に植物を植える
- 6.一つ一つの手順をきちんと
法則 『基本を守ればカッコよくなる』
え?シンプルすぎて意味がわからない?ではそれがどういうことなのかを、少しご説明いたしましょう。
デザインには必ず約束事があります
コムハウスが採用しているのは、スウェーデンスタイルという2つの建築スタイルです。北欧の建築スタイルには必ず<基本となる考え方>があり、それに基づいてデザインがなされています。それぞれに家の形や窓の配置、屋根の傾斜、玄関まわりのつくり方など、最も美しいとされるバランスでデザインが決められているのです。この基本ラインを守れば必ず格好の良い家になります。
日本の建築では数寄屋造り、入母屋造りなど、デザインの約束事が確立されたものもありますが、現代の一般住宅では“何でもあり”というものもかなり多く、そのために施主側はかえって混乱する場合も多いようです。“お客様の希望はすべて叶えます”、“お客様がデザイナー、我々はそれを形にします”と言われ、いろいろ要望を言っているうちに○○風、△△風、□□風がミックスされた、なんとも統一感のない家になってしまうことがあるので、注意して下さい。
基本となる考え方を守り
統一感ある格好良い家に
良いデザインの家をつくっている会社を探しましょう
カッコいい家が欲しいというのが最優先事項なら、“何でもつくれますよ”と言う住宅会社よりも、“うちはこれをつくっています”という会社の中から、あなたの感性に合う家を建てているところを選んだ方が話はずっと早くなります。そういう会社はここは譲れないという<デザインの約束事>を必ずもっていますので、そこは信頼して任せましょう。間違っても家族会議でみんなが出した要望を書いた紙を見せて、「収拾がつかないので間をとってください」というようなことはやめましょう。
じゃあそういう会社には何も要望を出せないの?と不安になられたかもしれませんが、決してそんなことはありません。そういう会社にはあなたが素敵だなと思う住宅雑誌の切り抜きや、家具の写真などを見せて、自分が好きなテイスト、どんな暮らしがしたいかなどをできるだけたくさん伝えてください。デザインに自信のある会社であれば、絶対にそれを知りたがりますし、さりげなく服装や趣味を観察して、あなたに合ったデザインを探っているはずです。ただし、モダンが好きなのにクラシックを得意としている会社に行っても時間の無駄なので、最初の会社選びを誤らないでくださいね。
あなたの感性に合う家を
建てている会社を選び…
好きなテイストや
どんな暮らしがしたいかを
たくさん伝える
コムハウス流 おしゃれな家へのこだわりポイント
コムハウスは、デザイン的にも美しく、現代の日本の住宅事情にも合っていることから、スウェーデンスタイルの家づくりをしています。私たちがどんな点にこだわってデザインしているのか、主なものをご紹介しましょう。
窓はデザインの重要要素。1階と2階の窓を揃えるなどバランスに十分配慮する
ヨーロッパの家は石造りが多く、結果窓が揃ったデザインになりました。しかしそれは人間の心の中に安定感を生み、古くなっても落ち着きを感じさせるという効果をもっています。ヨーロッパの家が100年経っても美しいのは、窓のデザインに負うところ大なのです。
家の顔である玄関のデザインに特に配慮する
家の外観で一番目立つところが玄関です。ここが車で隠れてしまったり、物が溢れてごちゃごちゃしたりするように設計してしまっては、絶対におしゃれな家にはなりません。また、玄関をあけるとすぐに外から丸見え、というのも安定感のないものです。ちょっとしたポーチをつける、その余裕がない場合は目隠しをつけるなどの工夫が必要です。
1階・2階の窓のバランスと
玄関のデザインに配慮する
南道路の場合、道路側に掃出し窓をつけない
南側に向けて掃出し窓をつくる、日本の住宅ではよくあることですが、そこに道路があると家の中が丸見えになってしまいます。特に問題なのは夜。煌々とした灯りのもと、家族の団欒が丸見えというお宅がよくあります。道路側の掃出し窓は回避しましょう。
スクラップブックなどを作り、希望デザインを統一し決める
どのようなデザインにしたいかを、言葉で表現するのはなかなか難しいものです。好きな写真を切りぬいてスクラップすれば、依頼主とつくり手とがイメージを共有できます。違うテイストの物が混ざった場合にもすぐにわかるので、デザインを統一していくのに役立ちます。
中心になる場所を決め、そこから順を追って考えていく
たとえばリビングをどのようにしたいかを先に決め、そこを基軸に他の部屋のデザインを考えるようにします。
最初に家具を選び、カーテン、壁、床、天井の順で選ぶ
選択肢の少ない順に選んで行くと、失敗のないコーディネートができます。
絵や小物を考慮する
「この絵をここに飾りたい」「この小物をここに置きたい」というのを先に決めます。それに合わせて内装すれば絵や小物も引き立ちますし、重い額縁の場合には、前もって壁を補強しておくことができます。
希望デザインを統一し、
基軸となる部屋を決める
最初に家具、カーテン、壁、
床、天井の順で選び
絵や小物も考慮する
タイル張りカウンター、洗面台、手洗いなどを手づくりに
日本の洗面台は家具という発想が希薄なため、相当高いものでもデザイン的に良いものが少ないという難点があります。それならいっそ造作でオリジナル作品をつくった方が好きなものが出来、愛着もわくのではないでしょうか?
一ヵ所だけ他と変える
一面だけ壁の色を変える、1ヵ所だけ目立つほど上等なドアをつける、部分的に意外性のある床材を使うなどすると、アクセントができて空間がいきいきします。どこに、どのように使うかはプロによく相談して。
照明計画はプロに相談
一般人が選ぶと予算オーバーになりがちな照明。ダウンライトなどの場合、普通の人はつい数を増やしてしまい、費用がかかる上に明るすぎることがよくあります。ここ一番の見せ所にお金をかけて引き立たせるために、ここはプロに任せましょう。
カウンター、洗面台、手洗い
などは愛着がわくオリジナルに
一カ所だけ他と変えて
アクセントをつける
照明計画はプロに相談
建物のデザインを考える際、外構を考慮に入れる
日本では建物と外構は別という考え方がまだまだ多く、外構が建物の良さを隠してしまうことがよくあります。最初に外構まで含めて構想することが大切です。
玄関とアプローチを同じ素材にする
これも建物と外構は別という考えによるものですが、玄関を出たところまでがタイルでアプローチが石というちぐはぐなことが起こります。そうならないよう、アプローチまで含めて考えましょう。
デザインを考える際は外構も
考慮し、玄関とアプローチを同じ
素材にする
物置の位置、サイドヤード、バックヤードを考える
大抵の家で必要とされる物置。ゼヒモノであるならば、最初から置く場所を決めて家をつくりましょう。立派な建物の横にスティールの物置がでんと置かれたのでは興醒めです。同様に建物の側面、背面も美しく見えるようなプランニングが重要です。
建物と駐車スペースの間に植物を植える
建物(家)と地面(駐車スペース)が、続いていると何となく窮屈で野暮ったくなります。両者の間を少し離して花や背の低い植物を植えるといい感じに。
建物の側面、背面も美しく見える
ようにプランニング。
植物等もうまく利用を!
一つ一つの手順をきちんと
ここに挙げたポイントはほんの一例です。私たちがオリジナルで発見したことも少しはありますが、ほとんどが先人たちが、機能性を含めた美しさを追求する中から見つけ出した知恵の数々です。住宅というものはたくさんのパーツで成り立っているため、一つ一つの手順をきちんと踏んでいかないと、完成した時にどこか濁ったものになってしまいます。『神は細部に宿る』。この言葉を胸に、コムハウスもますますデザイン力に磨きをかけていきたいと思います。
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