2024.06.13

よくわかる建築用語集

目次

あ行

IHクッキングヒーター

あいえいちクッキングヒーター

ガラスプレ-ト下の磁気発生コイルに電気を流し、 発生させた磁力線が、鉄製の鍋自体に「うず電流」を生じ鍋自体を発熱させる電磁調理器のことです。

ガスコンロのような燃焼式ではないので炎や調理器自身が熱を持つことはありません。

上がり框

あがりかまち

日本の住宅では土足と上履きと履物を履き替える習慣があるので、玄関の土間床と上がり口の間に段差があります。

その段差の高い床の末端部分に取り付ける化粧材の横木のことを 上がり框といいます。

アプローチ

あぷろーち

道路や門(敷地の入口)から、建物の玄関までの 通路のことをいいます。

インナーガレージ

いんなーがれーじ

建物の中にある車庫のことです。

ビルトインガレージともいいます。

車を盗難や雨・雪などから守ったり、 「アウトドアリビング」としての使い方もできます。

また、悪天候の時に車から直接家の中へと移動できるのも インナーガレージの魅力です。

ウォークインクローゼット

うぉーくいんくろーぜっと

中に歩いて入ることのできる、部屋型の大型収納スペースのことです。

主に衣類の収納に使われます。

作り付けの棚やハンガーパイプが付いていたり、 システム収納が組み込まれていたりします。

ウッドデッキ

うっどでっき

住まいの屋外に設けられた、木製のベランダのことです。

リビングなどと連続したつくりとなっていることが多く、 お茶を飲んだりバーベキューなどの食事をしたり、アウトドアリビング的な 場所として使用されます。

ALC

えーえるしー

軽量気泡コンクリートのことです。

Autoclaved Light-weight Concrete の 頭文字をとったもの。

軽量で、耐久性、耐火性・遮音性が高く、調湿性があります。

エクステリア

えくすてりあ

外壁や庭などの住宅の外側全体を表す意味の言葉で、「インテリア」の対義語です。 門、扉、塀、物置、カーポート、フェンスなど、住宅の外まわりの設備も意味します。

S形瓦

えすかたかわら

洋風瓦の代表的なものです。

スペイン瓦(スパニッシュ瓦)を原型としていて、 上丸瓦・下丸瓦が分離した2ピースタイプの「スペイン瓦」に対し、 は上丸瓦と下丸瓦が一体となった一枚の瓦で構成されています。

FL

えふえる

建築物の各階における床の高さのことをいい、Floor Levelの略です。

LDK

えるでぃーけー

リビング・ダイニング・キッチン(LivingDiningKitchen)の略です。

リビングは居間、ダイニングは食事、キッチンは台所をさします。 例えば「4LDK」とは、4部屋+LDKという間取りを意味するのです。

縁甲板

えんこいた

主に和風建築の縁側、廊下、部屋の床の仕上げ材としてはる、小幅で長尺の板材のこと。

えんこういた。

幅8cm~12cm、厚さ15mm~18mm程度の建材で長さが1.8m程度、 一方の板の側面に彫った溝に、他方の板につくった突起を差し込む 「本実(ほんざね)加工」がされています。

そのため、施工したとき釘が見えないのです。

オーニング

おーにんぐ

窓の上部に取り付け、ロ-ル式に畳まれた物を手動や電動で前面にはりださせ、 日差しを自由にコントロールする、 テント生地の日よけ・庇(ひさし) のことです。

ヨーロッパでは古くから親しまれています。

オーバーハング

おーばーはんぐ

建物の上階が下階よりせり出している形のことです。

せり出した部分全体はキャンティと呼ばれ、居室やベランダとして使用されることが 多いです。

オール電化

おーるでんか

住宅の給湯、調理、冷暖房、空調などの設備をすべて電気使用することをいいます。

給湯などは、低コストの深夜料金を利用します。

大壁

おおかべ

木造建築で、柱が見えないように仕上げた壁のことです。

壁厚が大きくとれるため、 壁内部に補強や、断熱、遮音の処理をしやすいメリットがあります。

軽量鉄骨組構造や2×4工法も大壁構造といわれます。

大屋根

おおやね

一つの屋根を、複数の階にかけたものをいいます。

屋根裏に空間が広く取れ、収納にしたり、下の階の 天井を吹き抜けにしたりという室内空間の演出に利用されます。

踊り場

おどりば

階段の途中に設ける、平坦なスペースのことです。

転落防止や小休止、階段の方向転換などの役割があります。

親子戸・親子ドア

おやこど・おやこどあ

幅の違う左右2枚の戸が観音開きになっているもののことをいいます。 玄関などに多く見られます。

通常は大きい幅の戸のみ使用し、必要な時に 小さな戸を開けると、開口部を大きくできて大型の家具など出し入れするのに 便利です。

折戸

おりど(おりと)

開いたときに、折りたたむ形になる戸のことをいいます。 開閉時にスペースがあまり必要でない場所(浴室やクローゼットなど)に 使われています。

か行

障子

しょうじ

和室における扉、窓に用いる建具の一つで、桟の間に障子紙を張ってあるものです。 紙を通して、柔らかな光が得られるのが特徴です。

カップボード

かっぷぼーど

食器類または食料品などをしまうための扉のついた棚のことです。 一般的にキッチンで使用する食器棚のことをそう呼称します。

矩計図

かなばかりず

建物の垂直方向の断面をあらわした詳細な図面のことです。 断面図のさらに詳細なものです。 建物の主要な部分の高さや寸法、構造材や仕上げ材などの 指示や収まりの詳細が表されています。

間接照明

かんせつしょうめい

照明器具から直接光を当てず、一度壁や天井に反射させる照明法です。 柔らかな雰囲気になります。

外構

がいこう

敷地内の建物周囲の構造物全体を指します。 塀、門、垣根、車庫や、植栽なども含まれます。 エクステリアと同義語です。

ガラスブロック

がらすぶろっく

ガラスでできた中が空洞の直方体・立方体の建築用素材のことです。 普通のガラスより断熱性や遮音性に優れ、建物の壁面や仕切りなどに 利用されます。

ガルバリウム鋼板

がるばりうむこうはん

アルミニウムと亜鉛の合金メッキ鋼板で、通常の鋼板に比べ 3~6倍の耐久性を誇ります。住宅では外装材(サイディング) として使用されることが多いです。

Q値

きゅーち

建物全体の断熱性能をあらわします。 「熱損失係数」といい、断熱性能を表す指標です。 この数値が低いほど高断熱で省エネ効果があります。

クロス

くろす

壁や天井に張る内装材のことをいいます。主にビニール製が多く、 他に紙や布製もあります。

クロゼット

くろぜっと

居室に設置される戸棚、収納のことです。造り付けや置き式があり、 日本では主に洋服類の収納を指します。ハンガ-パイプが取付けてある ことが多く、奥行きは50~60cmほどが一般的です。

蹴上げ

けあげ

階段一段の高さのことです。建築基準法で、蹴上げは23cm以下と 規定されています。
参考: 足が乗る水平面……踏み面(ふみづら) 垂直の部分……蹴込み(けこみ)

結露

けつろ

空気中に含まれている水分が、冷やされた建物の内部や壁面、 窓ガラスなどに触れて水滴となり付着することです。

建築確認申請

けんちくかくにんしんせい

建物を建築する場合に、その計画が建築基準法、 その他関連法規等に適合するものかどうかについて、 都道府県または市区町村の建築主事のほか、 民間機関である指定確認検査機関に申請することです。

建築条件付き土地

けんちくじょうけんつきとち

その土地に家を建てる施工業者があらかじめ決まっている土地のことです。 建築請負契約までの期限も決まっています。

建築面積

けんちくめんせき

建物を真上から見た時の外壁や、柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積 (建物の真上から光を当てた時に地盤面に影となって映る部分の面積) のことです。最も大きい階の面積となり、地階を除き1階の面積になりますが、 1階より2階の面積が大きい建物の場合は、2階を地面に投影した面積となります。

建ぺい率

けんぺいりつ

住宅の規模(広さ)に対する規制を示す基準のひとつです。 敷地面積に対する「建築面積」の割合のことで、 用途地域と都市計画の指定によって上限が定められています。

勾配天井

こうばいてんじょう

傾斜した天井のことです。屋根の形状等の理由により、やむをえない 場合もありますが、天井が高くなることで開放的な空間を演出できます。

腰板

こしいた

壁に、床から90cm程度の高さに貼る木製の内装材のことです。 装飾的な意味と、傷つきやすく汚れやすい壁下を保護する働きが あります。

小屋裏

こやうら

一戸建て住宅の屋根と天井との間にできる空間のことです。 収納スペースやロフトとして使われることもあります。熱気や湿気がたまりやすく、 特に高気密・高断熱住宅では、耐久性の観点から、小屋裏換気は きわめて重要といわれています。

勝手口

かってぐち

キッチンやユーティリティーなどの近くに設けられた、 主に家事仕事のために用いられる出入り口のことです。

片流れ屋根

かたながれやね

屋根形状のひとつで、一方向に傾斜させた屋根のことです。 形状が単純なため、大きなメリットとしてコストが安く済みます。

笠木

かさき

立ち上がり壁(パラペット)、手すりなどの上部に、雨などの侵入を防ぐために かぶせられる仕上げ材のことです。

カーポート

かーぽーと

屋根と柱だけが設置された、簡単な駐車スペースのことです。

カーテンレールボックス

かーてんれーるぼっくす

むきだしのままでは、室内の見栄えが損なわれるカーテンレールを隠すために、 カーテンの上部に取り付ける箱状の設備のことです。 壁に取り付けるタイプと、天井に埋め込まれているタイプがあります。

さ行

サイディング

さいでぃんぐ

板状外壁材の総称です。金属・窯業・塩化ビニール等の種類があり、 乾式(釘やねじで止める)です。色柄などデザインが豊富で、比較的 安価なため、多くの住宅の外壁として使用されています。

下り壁

さがりかべ

天井から40~50センチ程度垂れ下がった壁で、途中までしかない壁の ことです。垂れ壁ともいいます。床の間の上部の壁、対面キッチンにて 流し台の上部に吊戸棚を設けるために設けるために作られます。

下がり天井

さがりてんじょう

他の天井面よりも低くなっている天井部分のことです。 天井内に梁がある場合やガス・給排水など設備配管類が通るため、 またデザイン上で下げる場合もあります。

サニタリー

さにたりー

浴室やトイレ、洗面脱衣室などの水廻りの設備を持つ部屋の ことです。(sanitary=衛生的な)

GL

じーえる

建築物が地面と接する位置の平均の高さのことです。 グラウンドライン(Ground Line)の略。 地盤面ともいいます。

シーリング

しーりんぐ

防水工事のひとつ。外壁とアルミサッシ枠の接合部分や、目地廻りなどの隙間から 雨水等が入り込まないように柔軟性のある合成樹脂などのシーリング材を詰め込むことです。

漆喰

しっくい

消石灰を主原料とし、ふのり、つのまたなどの海藻やひび割れを防ぐため麻などの繊維質を加えて、 水で練り上げた塗り壁の材料のことです。日本古来より使用されてきた自然素材です。 調湿性や防火性などに優れており、内外壁・塀などの他、彫塑材などとしても利用されます。

シックハウス

しっくはうす

建材に含まれるホルムアルデヒドや有機溶剤・残留の薬などにより、 目や鼻の刺激・頭痛やめまい・疲労感・のどの痛みやせき・ 皮膚の乾燥・かゆみなどの健康障害を引き起こす原因となる建物のこと。

しゃく

日本古来からの度量衡法のことです。
参考:1尺=約303mm=10寸、1寸=30.3mm、1間=6尺=約1820mm

斜線制限

しゃせんせいげん

道路や隣接地の日当たりや通風などの環境を守るため、 建物の屋根の一部分など、各部分の高さを規制するものです。 道路や隣地との境界線を基準に一定の勾配斜線を想定し、 建築物の各部分の高さをこの斜線の範囲内に制限します。

竣工

しゅんこう

工事が完成することです。落成、完工ともいいます。

植栽

しょくさい

敷地内の外構スペースに庭木や花壇、芝生を植えること、または、植えられた 庭木や草花のことをさします。

シンク

しんく

キッチンの流し、水槽部分のことです。素材としては、ステンレスやホーロー、 樹脂製などが一般的です。

地鎮祭

じちんさい

着工前に、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得、 工事の無事を祈る儀式のことです。

浄化槽

じょうかそう

下水道などが整備されていない地域で、水洗トイレからの汚水や、 台所、浴室等からの排水を、微生物の働きなどを利用して浄化し、 きれいな水にして放流するための設備です。 汚水だけを処理する単独処理浄化槽と、汚水と雑排水を一緒に処理する合併 処理浄化槽がありますが、原則として合併浄化槽の設置が義務づけられています。

上棟

じょうとう

屋根の一番上の部材である棟木を取り付ける(上げる)ことです。 この上棟を行う日に上棟式を行い、工事の無事完了を祈ります。 取り仕切るのはあくまで棟梁ですが、この儀式は建主が 工事関係者をもてなす意味が強く、祝儀を包むこともあります。 儀式のあとの宴会も建主が用意します。

スキップフロア

すきっぷふろあ

床の高さを半階ずつずらして、配置する住宅の建て方のことです。 エレベーターの停止階を1階から数階おきに設けることもスキップフロアということがあります。

スロープ

すろーぷ

通路の段差を緩やかな勾配でつなげた通路のこと。 スロープをゆるい傾斜にすることによって、車椅子での移動が可能になります。 勾配5度くらいですと、自走可、楽に押せる角度ですが、 勾配15度以上になると車いす走行は危険になってしまいます。

石膏

せっこう

焼石膏に水を加えて練ると、流動性の液体となりますが、この液体は数分から数十分で再び 二水石膏となり固体化します。このような性質があるため、石膏は左官材料等として多用されてきました。

外断熱

そとだんねつ

柱の外側から断熱材を貼る工法のことです。 結露の安全性、室温の安定、耐久性において優れています。 (全室・連続・暖冷房を基準にした場合)

造作

ぞうさく

住宅施工の際、仕上げとしてなされる工事の総称です。 間仕切り壁、階段、建具枠や建具、造り付家具などの工事のことをいいます。

た行

耐震

たいしん

建物が、地震に耐えられる設計となっていることです。

耐力壁

たいりょくへき

地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗したり、 自重などの鉛直荷重を支える能力をもっている壁のことです。 例えば、木造軸組工法では、柱・梁・筋かいから構成されます。 また枠組壁工法において、構造用合板、パーティクルボード、 石膏ボードなど、一定の面材を張った壁は筋かいがなくても、 耐力壁となります。 建築物の形状や面積により、 どれだけの耐力壁が必要かという基準のことを、必要壁量といい、 この必要壁量の計算方法も建築基準法に規定されています。

たたみ

和室の床に敷く床材のことです。 畳床に、ゴザと一般的に呼ばれる畳表を、 長辺部分に帯状の麻布の畳縁を 縫い付けています。 西日本と東日本とではその寸法が異なります。 また、最近では畳縁のない半間角(正方形)の琉球畳も よく使われます。

垂木

たるき

軒桁-母屋-棟木の上に等間隔に渡される部材です。 屋根板を支えるためのものです。

断熱ドア

だんねつどあ

高気密、高断熱住宅などに用いられる、断熱性の高いドアです。 断熱材や、複層ガラスなどが使われています。 家の中で熱の流出や侵入が大きいのは屋根や外壁や床ではなく、 窓やドアなどの開口部です。つまり開口部をしっかり 断熱することが大切なのです。

断面図

だんめんず

主に建物の高さ寸法を示すために用いられる、建物を垂直に切断した切断面を示す図面のことです。

地耐力

ちたいりょく

地盤がどの程度の荷重に耐えられるか、また、地盤の沈下に対して 抵抗力がどのくらいあるかを示す指標です。 地耐力によって、その上に築く基礎の形も変わってきます。

2×4(ツーバイフォー)工法

つーばいふぉーこうほう

断面寸法が主に2インチ×4インチの木材で枠を組み、 それに合板を張って壁をつくっていく工法です。 (2インチ×4インチは約5cm×10cm ※乾燥後は約4cm×9cm) 耐震性や気密・断熱性に優れるとされてい るが、そのぶん、窓の位置や大きさなどが制限される側面があります。 2インチ×6インチの角材を多用した場合、特に 「2×6(ツーバイシックス)工法」と呼ぶこともあります。

つぼ

日本古来からの度量衡法で、面積の単位です。 1坪=1間(6尺)四方、約3.3平方メートル

吊り戸

つりど

上枠から戸をつり下げ、左右にスライドして開閉する戸のことです。 下枠(敷居)を設けないので、床に突起や溝が付かないという利点が あります。仕切りを感じさせない一体空間を実現したり、 バリアフリーを要求される場合に適しています。

吊元

つりもと

開き戸の回転軸側のこと。丁番を取付ける側です。

手すり壁

てすりかべ

階段やバルコニ-などの手すり部分が壁になっているものです。

テラス

てらす

家の母屋から突き出した部分のことをいいます。 基本的に1階に作られ、ダイニングやリビングから 直接出入りできるようにし、部屋と庭をつなぐ中間的なスペースです。

展開図

てんかいず

家の中の各部屋について、部屋ごとに室内の4面の壁を描いてあるものです。 これは室内の空間の様子を表現するための図で、あまり細かな寸法は指定せず、 デザイン・形状を表現するために用います。室内側からみた窓の位置や形状、 床の高低差、建具の種類、設置する設備機器類の位置、作りつけ家具の形状 などが表され、仕上げ材の指定も書き込まれますので、室内の様子がイメージ しやすいものとなっています。

天井高

てんじょうだか

床の面から天井の面までの高さのことです。 建築基準法では、居室は2.1m以上必要と定められています。

DK

でぃーけー

食事室(ダイニング)と台所(キッチン)が一体となった部屋のことです。

DEN

でん

巣・洞穴を意味する英語から取られた言葉で、書斎などの趣味を楽しむための 部屋のことを言います。特に広さや形、機能での基準はありませんが、 小部屋であることが多いです。

トップライト

とっぷらいと

屋根(上方)に取り付けられた窓のことです。天窓やルーフ窓とも呼ばれます。 同じ大きさの一般の窓と比べて3倍の採光が得られると言われています。

動線

どうせん

建物の中を、人が自然に動く時に通ると思われる経路を線であらわしたものです。 大きく分けると生活動線と家事動線があり、 生活動線は、寝て起きる、顔を洗う、食事をする、排せつする、出かける、くつろぐ、 入浴するといった一連の動きをつないだ線。家事動線は、調理する、片づける、洗濯する、 干す、掃除するといった家事にかかわる線のことです。 異なる動線が交わらず、動線が長くないことが良い間取りの条件です。

道路斜線制限

どうろしゃせんせいげん

道路との境界線を基準に一定の勾配斜線を想定し、 建築物の各部分の高さをこの斜線の範囲内に制限することで、 道路や隣地の日照、採光、通風などの環境を守ることです。

な行

二世帯住宅

にせたいじゅうたく

一棟の建物に二つの世帯が共に住む住宅のことです。 完全同居とは違い、寝室だけでなく、キッチン・居間食堂・ 洗面所など、基本的な生活空間を分離した住まいです。

ニッチ

にっち

壁面に設けたくぼみのことです。飾り棚に使われます。

熱損失係数

ねつそんしつけいすう

「Q値」ともいいます。建物全体で一定の時間に熱がどれだけ失われるかを示した指標です。 この数値が低いほど、断熱性能や気密性が高いといえます。

のき

家の屋根の張り出した部分のことです。ひさしともいいます。

野地板

のじいた

屋根の仕上げ材である瓦などのすぐ下に入っていて、仕上げ材を支える目的のものです。 構造用合板や板材などを用います。 一般に「野」という字は見えないところに用いるという意味です。

延床面積

のべゆかめんせき

建物の各階床面積の合計のことです。 建築基準法では、建物の敷地に対する延べ床面積を、 建物の形態・規模制限である容積率で定めています。

は行

配電盤

はいでんばん

電力を分配するための計器や、スイッチなどを取り付けた盤のことです。

バリアフリー

ばりあふりー

障害者や高齢者など、行動や動作が不自由な人の建築上の障害(バリア)を 取り除くことです。出入口や廊下の幅員を広げる、床の段差を無くすこと、 階段を緩やかな傾斜路するなど。公庫融資で最も低い基準金利を適用する住宅技術基準では、条件の一つとなっています。

バルコニー

ばるこにー

2階以上の階で、居屋から出られるようになっている、屋根のない、 外壁から張り出した形で設けられた床のことです。

日影規制

ひかげきせい/にちえいきせい

建築基準法第56の2条に基づく規制で、日影による建築物の高さ制限のことです。

引き込み戸

ひきこみど

戸を引いたとき、壁の中に引き込むことのできる引戸のことです。 開いた時には、戸が見えなくなります。

引き違い戸

ひきちがいど

左右2枚の戸を横方向にスライドして開閉する戸のことです。 障子、窓、襖など、様々なところに一般的に用いられています。

引き戸

ひきど

溝やレールに沿って、左右に動かし開閉する方式の戸の総称です。 開き戸に比べて、開閉するためのスペースは少なくてすむが、引き込むための場所が必要です。

引き分け戸

ひきわけど

2枚の戸を1本の溝に並べてはめ、左右に引き分けて開ける戸のことです。 両方の戸を開くことができるので、大きく目一杯の開口がとれます。

FIX窓

ふぃっくすまど

主に光を取り入れる採光目的などで取り付けられる、完全に固定されている 開閉しない窓のことです。はめ殺し窓と同義語です。

吹抜け

ふきぬけ

2階以上の建物で、何層かに渡って床を設けず、天井が高い空間のことです。玄関ホ-ルや居間などに設けることで、広がりのある空間ができます。

ふすま

主に和室に使用される建具のことです。木で骨組みを作り、 両面に襖紙を張った戸。

不同沈下(不動沈下)

ふどうちんか

建物の重みで地盤が不揃いに沈下を起こすことです。 家全体が均等に沈下しなおので、建物に亀裂が入ったり 傾いたりしてしまいます。

フラット35

ふらっとさんじゅうご

民間金融機関の住宅ロ-ン債権を、住宅金融支援機構が買取り、 証券化する事で最長35年間の長期固定金利を実現したものです。

フローリング

ふろーりんぐ

洋間などの床の仕上げに張る、天然木や集成材など 木質系の材料を使用する床材の総称です。 天然木の無垢材でつくられる単層フローリングや、 合板などの基材に天然木の薄い単板を張った 複層フローリングがあります。

ブラケット

ぶらけっと

1.柱や梁から横に出した、軒や棚を支える受け木のこと。
2.壁面に取り付けて照明器具などを支えるもの。 また、そのように取り付けた照明器具。

分電盤

ぶんでんばん

屋外から引き込まれた電気を、屋内の電気回路に分けて、 電気を供給するための機器です。住宅用分電盤は、金属や樹脂などでできた 箱形で、中には、電気を配電するたくさんの分岐回路のほか、 漏電が発生すると、自動的に電気を遮断する漏電遮断機や、 電気の契約容量や電線の許容電流を超えた電気が流れたときに作動する 配線用遮断機がおさまっています。

平面図

へいめんず

建物の床面から一定の高さの位置で切断し、見下ろした図面のことです。 間取り図ともいいます。

ベタ基礎

べたきそ

建物の底面全体に鉄筋コンクリ-トの床板を敷きつめ、基礎とすることです。 地耐力の低い地盤などで用いられますが、阪神・淡路大震災以降は 在来工法の木造住宅でも増加しています。 2×4工法やプレハブ工法では、ベタ基礎が一般的です。

ベランダ

べらんだ

外壁から張り出した形で設けられた床のことで、屋根のあるものを いいます。

ホルムアルデヒド

ほるむあるでひど

揮発性有機化合物(VOC)の一つです。 気密性・断熱性効果があるため、接着剤などの建築材料に多用されているます。 ホルムアルデヒドが室内に放出され、人が吸引する事で健康障害を引起こす、 シックハウス症候群の原因のひとつとされています。

ま行

幕板

まくいた

幅のある板を横に立てて用いる板のことです。 家具と天井の間にできたすき間を埋めるために取り付ける板、 机などの天板の下部の脚と脚の間に取付ける板、 鴨居の上に取り付けた板のことなどをさします。

間口

まぐち

建物の正面(前面道路に接する側など主要な方向)の長さ(幅)のことです。

間仕切り壁

まじきりかべ

建築物の内部空間を仕切るための内壁のことです。 建物の主体構造の一つである耐力壁とは区別します。 可動するものと固定的なものとがあります。

廻り縁

まわりぶち

壁と天井が接する部分に取り付ける、化粧材のことです。 仕上げの終わる部分や仕上げの取合部に設ける部材である、見切り材のひとつです。

目地

めじ

石、レンガ、コンクリートブロックを組んだり、タイルや合板を張ったときに できる、継ぎ目部分のことです。

木造軸組工法

もくぞうじくぐみこうほう

日本古来から使用されている工法のため、在来工法とも呼ばれます。 柱・梁・土台を木の軸組で家の骨組みをつくる工法のことです。

モジュール

もじゅーる

建築において設計上の基準となる寸法や寸法体系のことです。 日本で古来より使われていた、尺や間もモジュールの一つです。このため、日本では家を建てる時のモジュールを約90cmとすることが多くありました。

や行

屋根形状

やねけいじょう

屋根の形のことです。一般的に多く見かけるのは、切り妻と寄棟ですが、入母屋屋根、片流れ屋根、陸屋根などさまざまな種類があります。

床下換気

ゆかしたかんき

地面から発生する水蒸気で、木材が腐食するのを防ぐために行います。 基礎の側面に設けられる換気口や基礎パッキンなどによって、常に床下に 空気が流れるようにします。

床高

ゆかだか

直下の地面、あるいは基準とする地盤面から一階床の仕上げ面までの高さのことを いいます。建築基準法で、45cm以上と定められています。

容積率

ようせきりつ

住宅の規模(広さ)に対する規制を示す数値のひとつです。 敷地面積に対する延べ床面積の占める割合(述べ床面積/敷地面積)の上限のこと。

用途地域

ようとちいき

都市計画法により、住宅地に望ましい環境づくりや、商工業に適した地域づくりなど、 それぞれの地域にふさわしい発展を促すため定められているものです。

<低層住宅専用地域>
●第1種 店舗併用住宅や小中学校はあるが、低層住宅中心の静か環境
●第2種 上記のほか、150平米以内のコンビニエンスストアなどが可に。静かな住環境

<中高層住居専用地域>
●第1種 マンション中心で、病院、大学、500平米までの店舗も
●第2種  上記の店舗などが1500平米以下なら建てられる

<住居地域>
●第1種 住宅のほか、ホテル、ボウリング場なども可になり、人通りが増える
●第2種 上記のほか、パチンコ店、カラオケボックスなどの娯楽施設も可能に

<準住居地域>
大きな道路沿いなどが対象。自動車ショールームなどが住居と共存

<近隣商業地域>
店舗、事務所が中心に。一定規模(客席200平米未満)の劇場も可。もちろん住宅も建つ

<商業地域>
銀行、映画館、飲食店、デパート、オフィスなどの業務の利便の増進を図る地域。住宅や小規模の工場も建てられる

<準工業地域>
環境の悪化をもたらすおそれのない工場が中心のエリア。住宅も建つ

<工業地域>
住宅は建つが、学校や病院が不可になる地域。工場が立地するエリア

<工業専用地域>
工場の専用地域なので住宅やマンションは建てられない

擁壁

ようへき

隣の敷地と高低差がある場合に、上の敷地の 「土留め」 、下の敷地の災害防止のために 設置する構造壁のことです。

浴室ドア

よくしつどあ

住宅の浴室の出入口に用いるドアのことです。 開き戸、引き戸、折り戸があります。 水がかかる部分なので、アルミ製か樹脂製を使用することが多いです。

ら行

ラップサイディング

らっぷさいでぃんぐ

上下の板が重なっているタイプのサイディングのことです。

立面図

りつめんず

建物を四方向(通常は東西南北)から見た外観を表した図面のことです。 屋根の形状やこう配、窓・玄関ドアの配置など、外観のイメージを図示しています。

両開き戸・両開きドア

りょうびらきど・りょうびらきどあ

二枚ある扉の中央を左右に開く形式の戸です。まわりに広いスペースが必要。

ルーフバルコニー

るーふばるこにー

屋根部分を利用したバルコニーのことです。 マンションなどで、階下の住戸の屋根部分を利用して設けたものが多いです。

路地状敷地

ろじじょうしきち

変形敷地の一種で、道路に接している間口の幅が狭く、細長い通路状になっている部分の ことです。「敷地延長」ともいいます。路地状部分を含む敷地を「袋地」や「旗竿敷地」 と呼びます。建築基準法に、建築物の敷地は幅員4m以上の道路に2m以上接していないと 建物が建てられないと定められています(地方自治体によって規定が異なる部分あり)。

路線価

ろせんか

市街地の道路に接する土地の、1平方メートル当たりの評価額のことです。 相続税、贈与税、地価税では、この路線価が評価基準となります。

わ行

割栗

わりぐり

建築物などの基礎に敷く、通常12~15cmくらいの、 適当な大きさに割った石のことです。

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