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ドライウォール 北欧の注文住宅なら群馬(前橋 高崎)の工務店-コムハウス

スタッフ

前橋

ドライウォールって聞いたことありますか?

直訳すれば乾いた壁ですね。

ドライウォールとは、アメリカなど欧米で使われている内装仕上げです。

正確に言うと内装下地と言った方が正解かもしれません。

日本でも内装下地にはプラスターボード(耐火ボード)使うのが

主流に成っていますが、欧米ではこのプラスターボードを紙テープと

パテで平滑にする下地処理が一般的です。平滑にした下地に水性塗料で

塗装して仕上げるのです。実は欧米のプラスターボードは

日本のそれと違ってボードの精度が悪くボードの隙間や厚さの違いが

有りパテ処理をしないと仕上げが出来ないそうです。 

そして板間の亀裂を防ぐために紙テープを一緒に貼り付けて壁の強度を

高めているそうです。

もちろん塗装仕上げでなくクロスで仕上げることも可能です。

ここで日本はクロスが主流で欧米は塗装が主流なのはなぜか考えて見ますと、

日本では経師職人が多く居たことでクロス職人の育成が容易だったと言われます。

経師職とはふすまや障子を張ったり、

掛け軸を表装したりする職人です。日本間が無くなりふすまや障子の重要が

無くなった時期にクロスが高級仕上げ材として普及し始めました。

当時は壁は左官の仕事でしたが、ここにクロスが割り込んで応接室

(昭和30年代に流行した部屋)などに良く使われました。

その後、壁下地にプラスターボードが普及して左官の壁仕上げから

プラスターボード下地のビニールクロス仕上が主流になって行きました。   

一方、欧米ではペンキを塗る習慣が古くから有りプラスターボードに

ペンキ仕上げが自然だったようです。日本の様に貼る事を生業とする職人が

殆ど居なかったこともクロス貼りが普及しなかった原因かも知れません。

そんないきさつで同じプラスターボード下地なのに仕上げ方法が違って来ました。

しかし昨今の健康志向や本物志向に後押しされて塗装仕上が見ないされて来ました。

ビニールクロスはどうしてもクロスのジョイント(90センチ間隔)に

クラックが発生し易くなります。また、張替は素人では困難です。

塗装仕上げなら下地処理をしっかりしますのでクラックは少なくジョイントも

有りませんまた、養生さえしっかりしてしまえば、素人でも塗り替えができます。

そして、表面をビニールコーティングしませんので

木材やプラスターボードが呼吸して調湿してくれます。

こんなに良い仕上げなのに日本では普及しません。なぜなのでしょう。

プラスターボードのジョイント処理が出来るプロが育っていないのです。

実はドライウォールは在来軸組工法の住宅では出来ません。

軸組の住宅はピン構造と言って建物が揺れる事を想定している工法です。

ですからいくらジョイント処理をしっかりしてもクラックが出てしまいます。

ドライウォールにするには枠組壁工法と言われるツーバイフォー工法で無いと難しいのです。

そこで職人も少なくなってしまったのでしょう。

話が大変長くなりましたがコムハウスでは今年からドライウォールに挑戦します。

今月完成する下新田の展示ハウス、そして現在建築中の大島展示場を

ドライウォールで仕上げます。

そしてコストも出来る限り押さえてお客様のご提供したいと考えています。

コムハウスの挑戦にご期待ください。

詳しいお問い合わせは永井までご連絡をください。

永井茂樹

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