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前橋
住宅の断熱方法の話です。大きく分けると内断熱と外断熱の二種類に分類できると思います。内断熱とは柱と柱の間に断熱材を挿入する工法で、一般的な断熱工法です。外断熱とは柱の外側に断熱材を貼る工法です。それぞれに信者がおり良し悪しは結論が出ないと思います。私は外断熱支持派なにでこちらの視線で書きますことをお許しください。内断熱の欠点から申し上げます。
1柱や梁の構造材が外気温と室内温度の影響を受けます。これにより気象条件しだいで木材内部に結露を生じてしまい、乾燥と湿気を繰り返す木材ストレスが起きます。乾燥した木材を濡らしてまた乾燥させると反りや割れを生ずることはご存知だと思います。乾燥した割り箸を水に濡らしてまた乾燥させると変形してしまう事と同じです。
2断熱材が自重で下がってしまい上部に空間が出来やすい。セルローズなどの重たい断熱材は十分圧力をかけて入れないと断熱欠損が出来てしまいます。しかし壁体内にあまり多く挿入しますと、耐火ボード押して膨らめてしまますので注意が必要です。
3壁体内結露が生じ易い。一般に内断熱の場合は室内側に防湿フィルムを隙間無く張らなくては成らないのですが、これがなかなか上手に出来ません。また工事中に破損する場合もあります。しかしこの処理は冬用の処理方法で夏は逆にする必要があります。
内断熱の欠点ばかりを述べましたが内断熱派の方々には反論が有るのかも知れません。
それでは外断熱の良さは何でしょう。
1柱や梁の構造躯体を断熱材ですっぽり包んでしまいますので木材にストレスが起こりません。従来の木材の強度を維持し続けてくれますから100年持つ住宅が出来ます。
2断熱材が板状ですので形状が変形したりしません。水分を寄せ付け無い素材を使えば断熱性能が低下する心配も有りません。
3断熱材で囲いますので夏でも冬でも壁体内に結露が起きる心配はほとんど無くなりますので湿気を好むシロアリとうの侵入に対しても効果的です。
4外側に気密処理をするので施工がとてもやり易く精度も極めて高く出来ます。
北欧の住宅では外断熱化が進んでいると言われます。
今後日本でもほとんどの住宅が外断熱を採用してゆくことが予想されます。
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